中小企業の魅力発信について考える
4月9日(水)中津市教育福祉センターで中津支部4月全体例会を開催しました。
足立英二氏(大分県立工科短期大学校 校長)に「大分県のシン人材育成モデル」をテーマに報告して頂きました。
本例会は県全体目標のひとつでもある「産官学連携推進」としての位置づけも加味した内容としました。報告者は大分県立工科短期大学校 足立英二校長。「大分県のシン人材育成モデル」と題して、1)令和7年度から11年度(5年間)を期間とし県庁横断型として取り組む大分県産業人材・育成プラン(第12次大分県職業能力開発計画)の概要、2)大分県立工科短期大学校のキャリア教育・就職支援の取組みについて報告して頂きました。
計画及びその内容は多岐に渡り「多様な人材が活躍できる環境づくり」と「産業を支える人づくり」両面での本気度が伝わってくる施策内容でした。又グループ討論テーマは「日本を支える中小企業の魅力発信(採用)についてどう連携すべきか」でした。参加した経営者は、日頃行政や学校関係者と意見交換をする機会も限定的なこともあり、1人1人が新たな気づきや発見及び最新情報のキャッチアップの面からも有意義であったと思われます。様々な産業で人手不足は深刻化し人材獲得競争が激化するなか、未来の持続的成長へ向けて人材の確保・育成はまったなしの状況です。個々の企業の魅力づくり(ブランド力強化)に加え産業人材の確保・育成に係わる様々な関係機関との連携強化は必要不可欠であると言えます。
大分県計画骨子にもあるとおり多様な人材(若年者、女性、シニア、外国人、障がい者)が活躍できる環境づくりを我々中小企業が率先して取り組まなければいけない(人を生かす経営)責務を強く感じました。未来へむけた持続的な成長経営戦略の要諦は「事業戦略×人材戦略(採用と共育)」の両輪から成り立つ考え方を今後も広く普及させたいと考えています。