事業承継について考える
4月18日(月)佐伯東地区公民館とWEB併用で佐伯支部4月例会を開催しました。
「事業承継の理想と現実」をテーマに増尾保信氏((株)増尾商店 代表取締役)が報告しました。
増尾氏は経営が悪化した父の運営する海運業を承継しました。事業計画書を作成して金融機関との折衝に始まり、経営の改善に奔走します。借入金の償還を機に海運業を清算。釣りが趣味だったことで釣具店のゴカイ(釣り餌)不足の現状からゴカイ養殖の事業化に着手します。ニーズの変化やゴカイ養殖の持つポテンシャルから事業の付加価値を見出します。
現在では、九州にただ1社として、必要とされる事業へと変わっていきました。この技術の継承と会社の成長を課題として捉え、事業承継を模索している状況を報告して頂きました。
座長の説明から数値による事業承継に関する県内の現況をデータとして把握するこが出来ました。今回の例会で負の継承とならないように企業価値を高め、地域から必要とされる企業を目指す必要があること。承継の形は様々であるが、承継には人的資産、構造資産、関係資産などと非常に時間を要するものとなることから早めの取り組みや外部の相談できる体制づくりが重要となることを学びました。