活動報告
ACTIVITY-REPORT

障がい者問題委員会
障がい者の就労支援に関する意見交換会を開催しました

3月3日(水)障がい者の就労支援に関する意見交換会をWEBで開催しました。
同友会会員、支援学校、就労支援施設、行政、関係機関などから47名が参加しました。

まず、末永昭久氏(大分県立由布支援学校 進路指導主任)が「由布支援学校の進路の取り組み」をテーマに報告しました。

令和2年度、由布支援学校では「キャリア発達を支え、自分で決めることができる「なりたい自分」になれる指導・支援の充実を図る」を重点目標としました。その目標を達成するため、小学部、中学部教員による事業所での体験実習、希望調査を基にした、高等学校教員による職場開拓を進めました。
課題は入所施設が2箇所あり、施設から通学している児童生徒が多く在籍しているため、高等部を卒業する時には、就労先だけでなく、生活する場も合わせた形で進路先を見つけなければいけないことが多いことです。

また、公共交通機関を利用し、移動することができる生徒はたくさんいますが、公共交通機関の本数等が少ないため、通勤等に不便さがあることです。

「今後も生徒たちが描いている「なりたい自分」の実現に向けた取り組み、社会参加や自立ができるような取り組みをしていきたいです」と締めくくりました。

次に、障がい者問題委員長の小串康博氏((株)オグネット 代表取締役)が「大分同友会障がい者問題委員会の活動について」をテーマに報告しました。

 まず、実習受入れ賛同企業マップなど、大分同友会障がい者問題委員会の取り組みについて説明しました。
小串氏は「障がい者雇用は当社では無理」だと思っていましたが、(株)オグネットで大分支援学校から実習を受入れました。実際に受け入れてみると思っていたより仕事ができることにびっくりし、5年前に雇用しました。

また、法面工事などを行うサンワテック(株)でも障がい者を雇用しており、セメント投入作業、残土撤去作業などをしています。障がい者の方を雇用するにあたって、働きやすいように社内規定を変えました。「そのことにより一般の社員も働きやすい環境になった」と報告しました。

報告の後は「生徒が望んでいる仕事は何ですか。企業が任せたい仕事はなんですか」をテーマに意見交換を行いました。「複数の企業の方と直接知る機会で非常にありがたい」「今後も積極的に参加させて頂きます」「同友会の皆さんの、実習や就労受け入れに前向きな姿勢を感じることができ、一般就労にチャレンジさせることへの希望が持てました」といった意見が出ました。

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