3名の事業承継から学ぶ
9月14日(水)中津支部9月全体例会を中津市教育福祉センターとWEB併用で開催しました。「THE ROOKIES~課題解決の糸口は、歩んだ「道」にあり!~」をテーマに殿畑敦士氏((株)殿畑双葉堂)、原彩乃氏((有)寿浄化槽センター 代表取締役)、安田翔一氏(安田電機(株)取締役)が報告しました。
<殿畑敦士氏>
殿畑双葉堂は1889年創業で敦士氏で5代目です。祖父からかわいがられたこともあり、「会社を潰したくない」「ビスマンをなくしたくない」という思いから継ぐことを決意。
社長と意見が合わないこともありますが、伝統の良いところのどこを残し、どこを変えていくかを見極めているところです。自分から率先して挨拶や清掃することで社員との関係を築いています。
今後は若い人が入りたい会社を目指しています。また、ロサンゼルスでビスマンを販売する予定です。
<原彩乃氏>
大学卒業後、外資系製薬会社に勤務。2022年2月に代表取締役に就きました。母が体調を崩したことがきっかけで、原氏が資格を持っていたため会社を継ぐことになりました。社員から不信感を持たれていましたが、自分を変える事、社長としての本気度を見せることで徐々に関係は良くなっていきました。今後は一人ひとりが成長できる会社、人が育つ会社を目指しており、そのためにはまずは自分が学んで実践することを心掛けています。
<安田翔一氏>
祖父が創業し、一昨年70周年を迎えました。安田氏は3年前に入社し、昨年から総務と経営に携わっています。一人っ子だったため、ぼんやりと「将来は会社を継ぐだろうな」と考えていました。現場で人一倍働くことで社員の信頼を得るようにしています。
社長は会社の存続を第一に、母は人の気持ちを尊重していますが、どちらかというと母の考えに近いと感じています。人手不足が課題なので、まずは社員の定着と教育に力を入れていきます。そして自分の器を大きくすることが必要だと感じています。
<例会アンケートより>
・若手経営者ということでしたが、自分が恥ずかしくなるほど全ての報告者が信念を持って事業をされていました。私ももう一度初心に戻り、グループ討論で出た参加者の意見を参考に見つめなおしたいと思います。
・社内に本気で言い合える方がいるということは羨ましいと思ったのと、長い歴史がある会社を継ぐという事は起業するより凄いプレッシャーだなと思いました。
・先代や現社長が身内(親)と真剣に向き合って、話し(討論)が出来るところが羨ましいと思いました。