常に地域特性や人を考慮
10月27日(木)別府支部10月例会をふれあい広場サザンクロスで開催しました。
「誰もが活躍できる社会をめざして~自社の強みを活かして~」をテーマに都築克宜氏((株)あわや 代表取締役社長)が報告しました。
(株)あわやは、竹田市に本店を構え、ベッド・トイレ用品・リハビリ用品など介護福祉機器の販売・レンタルを主体とした事業を展開しています。今回の報告は、SDGsを学び、自社に落とし込み、目標とターゲットを明確にした内容です。そして次なる実践として「重度障害者の為に何ができるのか?」「重度障害者が安心して旅行できる地域をつくることはできないか?」など今までの取り組みと新規事業の報告でした。
お客様は同じ値段、同じ品質なら、SDGsなど社会や環境に努力している企業を選ぶ傾向にあります。(株)あわやは、当初は刃物の取り扱いが売上の主でありましたが、竹田市も高齢化や人口減少も進み、売り上げが減少しました。そこで新たな商品としてシャワーベンチや高齢者商品の展開で売り上げを伸ばしています。
都築社長は、常に地域特性や人を考慮して、重度障害者とサポートする社員のために何が求められているかを考えて事業展開されています。その一つに、体験型のノーリフティングケア事業を展開しています。商品を販売することがメインでなく、重度障害者やサポートする社員に体験していただき、その商品を使用し体の負担を軽減。また、お互い体力的にもより良い状態でいられることを理解してもらっています。良い商品を体験理解してもらうことが売り上げにつながるのです。商売をするうえで、人が多い地域に出店すれば、売り上げ増加も見込まれますが、様々な弊害も生じます。そこは、自社の強みは何かを深く協議し、他社から真似をされにくいことで展開しなければ成長は見込めません。そして社員の定着率が向上するよう経営者も時代の流れを理解し、社員の身体・生活パターンに寄り添ったことをしなければならないといけないと学びました。