適正な利益を上げ、無理のない労働環境を目指す

10月27日（木）県南支部10月例会を佐伯東地区公民館とWEB併用で開催しました。
「突然、監督官がやってきた！！－経営と法律と社員（人の気持ち）のバランスを考える－」をテーマに幾田 淳也氏（㈲ティーアイコーポレーション　代表取締役　）と吉田幹生氏（吉田社会保険労務士事務所　代表者）が報告しました。

（有）ティーアイコーポレーションでは、監督署からの調査が突然行われました。有給休暇、健康診断、就業規則など特に心配なく自信をもって構えていましたが、膨大な残業時間による長時間労働等の指摘を受けました。監督署の指導の下、残業時間を是正しますが、賃金の減少による社員の反発や、顧客離れにより経営に大きな打撃を受けました。経営者、社員、行政のずれに対し、どうバランスをとるかという課題の報告でした。

また、社会保険労務士の吉田氏より今回の件について解説をして頂きました。会社の労務管理に対するリスク対策や、ブラック企業からグレー、そしてシルバー企業への変革の有効性をお話しいただきました。法律は遵守されるものであり、社員そして経営者を守るためのものではありますが、賃金や会社経営にプラスに働く場合ばかりでは無いと知りました。法を犯さないためにも適正な利益を上げ、無理のない労働環境を目指していかなければと思いました。

〈例会アンケートより〉
・経営と法律と社員のバランスを良い方向にするのはやはり法律の壁があるので、大変難しいと感じました。