社員が安心して働き続けられる事業所を目指す
2月16日(木)ふれあい広場・サザンクロスで別府支部2月例会を開催しました。
羽生正慶氏((福)周美会鶴桜苑 事務局長)が「障がい福祉事業所設立から労使見解について」をテーマに報告しました。
社会福祉法人周美会で事務局長として施設を支える役割を担いつつ、就労としてのカフェレストラン萬來舎を店長として運営されています。その中で障がい者雇用の実情や施設のメンバーと共に新しい事業構築に取り組んでいます。中小企業家同友会に入会し、例会などに触れる中で気づいた学びをもとに障がい者雇用や施設のメンバーと共に取り組むことでどう変わったかを報告して頂きました。
現在、鶴桜苑では年齢や障がいの程度に関わらず、成長に合わせて、切れ目なくカバーする様々なサポートを提供しており、カフェ、椎茸栽培、太陽光発電メンテ、部品組み立てなどを行っています。5年前に、父を代表として複合型施設としてオープンし、職員も15名ほど採用しました。しかしメインの売上が無かったため、不採算が続きました。その後も改善せず退職者が出て職員が3名までに減少。父に直談判し、自分で事業を任せてもらい社員2名と再建を始めました。
何に着手したかと言うと、月次を徹底的に見直し、会計視点から見直しを始めました。第一に借入返済期間の延長で月額支払いの減少。第二に不採算部門の立て直し、内容変更や閉鎖も実施。第三に明確な予算設定。第四に徹底的に経費の削減、人件費の見直しを行いました。
また、同友会で高野さんや宮迫さんに指導をもらい、例会で学んだことを社内に取り入れ始めました。そして現場から経営を行うと決め、自分たちの給与は自分たちで作るとして、事業を立て直すことを目標に皆で取り組みました。また経営指針成文化セミナー参加後の取り組みとして、社員に事業について考える機会の創出をして発表の場を設けました。業務において出来ていない事は、必ず伝え、(出来ていないことが売上に関わってくるため)数字で言うことを心がけました。
「社員と一体となった経営に取り組み、社員が安心して働き続けられる事業所を目指していきます」と強い意志の言葉で報告をしめられました。経営者と社員で同じ方向を向き、パートナーとして共に考え行動することの重要性を学びました。