誰もが生き活きと働いていくためには
9月20日(水)大分県立さくらの杜高等支援学校とWEB併用で、障がい者の就労支援に関する意見交換を開催しました。
同友会会員、学校、行政、就労支援施設など約80名の方が参加しました。
最初に3つのグループに分かれて、クリーンコース、流通・販売コース、調理コースなど学校の授業を見学しました。
その後、教室に戻り報告を行いました。
末永昭久氏(大分県立さくらの杜高等支援学校 主幹教諭)が学校の特色について説明ました。
大分県立さくらの杜高等支援学校は、一般就労100%を目指しており、サービス介助士ジュニアなど実務につながる資格取得をおこなっています。また、地域や企業との連携による教育を推進し、学校運営協議会や職業講話などのキャリアガイダンスを行っています。
続いて大分県立さくらの杜高等支援学校の生徒が、クリーンコース、流通・販売コース、調理コースについて、タブレットを使いながら説明しました。
大分同友会から宮本令子氏((有)ウエノお志ぼり商会 代表取締役)が「障がい者雇用の実際」をテーマに報告しました。(有)ウエノお志ぼり商会では、先代の頃から多くの障がいのある方が働いており、宮本氏は幼い頃からその様子を見ていたため、障がい者雇用はハードルもなく日常のことであり、沢山のスタッフの中の1人だという認識でした。
障がい者雇用を行うにあたって、コミュニケーションを取り、社員全員が他人事ではなく、自分事と考えるような、風通しの良い職場、社風づくりを行ってきました。
「障がい者雇用を行うと課題がたくさん出てきますが、まずはやってみることが大切で企業が成長するきっかけとなります。経営者、保護者、企業も社会人になるために共に育つことが大切です」と報告しました。
報告後は「生徒がいきいきと学び、働くために私たちができることは何ですか」をテーマに意見交換を行いました。
「まずはお互いのことを知ることが必要」「多くの方が関わることで障がいのある方の就労が進むと感じる」「学校、企業、保護者が一緒になって生徒のことを考えないといけない」といった意見が出ました。
<アンケートより>
・学校の取り組みの現状や障がい者への理解を深める事ができた。
・色々な立場の方々と話ができたり、学校見学ができてとても良かったです。
・それぞれの立場の思いを知ることができ、気づきが多かったです。
・同友会会員の企業の方の意識の高さに驚きました。