障がい者雇用で地域の課題を解決に導く
3月13日(水)中津市教育福祉センターで中津支部3月全体例会を開催しました。
平川 加奈江氏((株) シンシアリー 代表取締役 )が「誰もが働ける環境作りを三方良しの精神で!~持続する環境作り~」をテーマに報告しました。
(株)シンシアリーは障がい者の就労継続支援事業を行う会社であり、金属加工を障がい者のメインの仕事としており、その他にも農業や、縫製、IT、デザインなど障がい者の特性や、得手不得手にあわせて多種多様な仕事を行いながら、就労支援を行っています。さらには地域課題である人手不足や耕作放棄地の課題解決にも取り組み、障がい者雇用と組み合わせることで地域に必要とされる企業づくりもおこなっています。
この事業を行う事になった背景には、お父様の考え方が大きく、またそこで障がいのある女性と知り合った事がきっかけになっていると語られていました。現在は耕作放棄地で作られたお米を使用したお酒づくりに取り組んでおり、「この事業を成功させて、全国の事業所にもこの方法を紹介して広めたい」と語っていました。障がいのある方たちへの支援、指導を行うなかで、企業で働ける人材になってもらうために、障がいがある事を言い訳にせず、品質・体調管理・報連相・一般常識を意識してとりくまれており、これを徹底することで多くの就職者を輩出しているとともに、働くことへの夢や希望を与えていることに同業者として多くの学びを得ました。
<例会アンケートより>
・人口減少と日田とマッチングさせ方の思考量と実践の量を見せて頂きました。まさに道場の時間、しかし反省はしても落ち込まず、スタッフと向き合っていきます。
・中小企業各社が仕事を切り分けて、協力会社として、就労継続支援施設とコラボする。中津市もこれを支援していく。そんな社会になんとかしていきたいものです。