活動報告
ACTIVITY-REPORT

別府支部
【会員訪問】(株)BLS 代表取締役 明石秀伸氏(別府支部会員)

別府市内で、「子どもから高齢者まで全ての人に最高の生活を提供し、安全で安心な24時間体制のケアをサポートする」ことを理念として掲げ、医療機関、介護事業、住宅型有料老人ホーム、障がい福祉事業、フィットネスジムなどを運営している(株)BLS代表取締役明石秀伸氏にお話を伺いました。

■介護事業を始めたきっかけを教えてください。

大学院にて当時の大分医科大学で公衆衛生学を専攻し、博士課程まで進みました。教官として学問を深めるか、介護関係で経営に携わるかを悩んでいたのですが、偶然卒業のタイミングで、一燈園さんの幹部職員募集があり応募しました。そちらで約4年間勤めた後、経験を活かして事業を始めることになります。

■コロナウイルスの影響についてはどうですか?

売上げの影響は少なかったと感じます。ただ、やはり行動制限など感染症対策には非常に気を使いました。コロナ禍での介護職の離職は全くなかったのですが、新規事業を立ち上げる際には即座に人材が確保できない職種もあり、特に看護職の確保はいつでも厳しい状況ですね。

■社員教育方針について教えてください。

 基本的に、「失敗しても責任は僕が持つから」と伝えて、スタッフには自由に挑戦させています。経験を通して学ばさせる、それが私の教育方針です。実はそのように決意を固めた一つの出来事がありました。コロナ禍で利用者とご家族の関係が希薄になりつつあった頃、一番若い介護職員さんから「チェキを購入してください」という要望があがってきました。チェキは普通のインスタントカメラと違って、声も保存することができる。背景に「家族に利用者さんの声を聞かせてあげたい」という想いがあったんですね。すぐに購入し、ご家族にお送りしたところ非常に喜ばれた。この経験から現場で働く職員こそが、その現場のことを最もよく理解していると改めて感じました。

実務的な話に戻りますが、法定研修がある事業については、eラーニングを導入しています。4月からは対面での研修も強化していく予定です。

 今、BLSは家業から企業への過渡期と考えていて、組織化にも力を入れています。必ずしもピラミッド型が良いとは思わないんですが、僕がいなくても回る組織の形を作って行きたいと思っています。

■今後の取り組みや課題について教えてください。

地域のお困り事を包括的に解決できる法人になることを目指して多角化を進めていきたいです。そして、やはり介護業界を変えていきたい。毎日頑張っている職員には本当に頭が下がる。だからこそ業界の地位と賃金の向上に取り組んでいきたい。一法人が叫んでも限界があるので、様々な介護事業者との繋がりを通じて業界全体の改革を目指していきたいです。

 あとは、地域の健康を守ること、職員の健康を守ること。地域の人口減少に対して僕ができることは、経済的に貢献し、税収と雇用を増やすこと。別府をもっと魅力的な都市にしていきたいと思います。

《会社概要》
■所 在  地 別府市御幸9組
■設  立 2014年法人設立、2015年10月事業開始
■業務内容 介護事業、障がい事業、フィットネス事業 
■U  R  L     https://www.bls-oita.co.jp/facility.html

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