回復傾向が円安・物価高で鈍化、サービス業は好調な一方、製造・流通業で低迷
8月8日(木)事務局とWEB併用で、経営戦略に役立つ情勢学習会を開催しました。
第39回景況調査の分析報告を石井まこと氏(大分大学経済学部 教授)にして頂きました。
第39回景況調査報告においてサービス業は回復、本来の基幹となる製造業、建設業は回復はしていません。また、サービス業の回復はコロナがあけ、インバウンドで一時的なものととらえた方がよさそうで、今後は円高がどう影響するのか見定める必要があり、それよりもいかに国内需要を上げていくかに力を入れるべきという話がありました。
今回の石井先生からの総括提言は、閉塞感の打破=自己肯定力を作るディーセントな経営を振り返りつつ、先を見る「対話の場」作りでした。「ディーセントな経営とは声をひろう場を育てることです」と話されました。大事なことは対話の場を持つことで、例えば社員としっかり話し合いの場を持つことで、社員の個性を引き出し、自己肯定感を高めることでやる気やパフォーマンスを上げ、生産性を高めることができ、社員共育は会社の成長につながります。また、お客様と対話を通じて、新たな需要をつかみ、新たなサービス、新規事業で会社の成長につなげることができます。
グループ討論では経営者がもっと前向きになり、自己肯定感を高めることが必要である、能力・成果主義ではなく人間性を重要視する必要があるなどの意見が出ました。