人口減少と雇用の確保について意見を交わす
9月30日(月)レンブラントホテル大分で大分県商工観光労働部との懇談会を開催し、同友会会員21名と大分県商工観光労働部から6名が参加しました。
まず、「県経済の重要課題と今後の方向性」を利光秀方氏(大分県商工観光労働部 部長)、「大分同友会第39回景況調査の報告」を大賀豊文氏(協栄工業(株) 代表取締役社長)、「人的資本経営の挑戦」を岩本慎一氏(旭タカロン(株)代表取締役)が報告しました。
その後の意見交換では「地域の将来を見据え、人材確保や教育をどのように行いますか」をテーマに活発な議論が展開されました。採用に関しては、新卒・中途採用それぞれの課題が指摘され、若者の就職観の変化に対応した企業の魅力向上と人材育成の重要性が指摘され、また、人口減少下における企業の地域での役割も議論されました。教育機関との連携については、高校生の就職動向と企業とのマッチングが話題となり、インターンシップの拡充や教師の企業研修など、学校と企業の相互理解を深める取り組みの必要性が提案されました。地域の学校と企業の連携強化が地域活性化の鍵となることが再認識された形です。 県内就職率の低下と県外流出の問題も取り上げられ、企業側の自己分析と受入体制の整備が不可欠であるとの意見が出されました。業界団体によるワークショップ開催など、職種への興味喚起の試みも紹介されました。
この懇談会を通じて、地域の持続可能な発展には企業の自己変革と地域との連携強化が不可欠であるという認識が改めて深まることになりました。この議論を基盤として、産学官が一体となった具体的な取り組みの展開が期待されます。