活動報告
ACTIVITY-REPORT

豊後高田支部
広報委員会
会員訪問 ノブインターナショナル(有) 代表取締役 馬場信行氏(豊後高田支部会員)

カブトムシとクワガタが、大分と世界を繋ぐ

■御社の事業と創業のきっかけについてお聞かせください。

 当社はカブトムシ、クワガタの輸入販売を主な事業としています。インドネシアから輸入を行い、国内の専門店や大手ペットショップチェーンに卸しています。また、観光地での店舗運営も行っております。

 甥っ子のためにカブトムシを採りに行ったことが全ての始まりですね。その後、外国産のクワガタを見て興味を持ち、専門店に通うようになりました。そこで出会った方に誘われて、お店を出すことになったのが当社の始まりです。

■インドネシアとの取引について教えてください。

 最初は全くルートがない状態でしたが、現地のガイドさんとの出会いが大きな転機になりました。彼とのパートナーシップにより、現地の方々との関係と持続可能な仕組みを作ることができました。

 当社の社名「ノブ」には「信じる」という意味が込められています。それがビジネスで最も重要だと考えているからです。インドネシアの人々にも「絶対に裏切らない」と約束し、互いに信頼し合える関係を築いてきました。

■昆虫業界の特徴と市場規模についてお聞かせください。

 昆虫業界、特にカブトムシやクワガタの世界には独特の文化があり、専門店や愛好家の方々がメインの顧客となっていますが、最近では一般のペットショップチェーンなどにも販路が広がっています。業界全体では、大手企業も含めてさらに大きな市場があると考えています。

■雇用と人材確保についてお聞かせください。

 障害者雇用や高校生のアルバイト採用に力を入れています。障害者雇用については、先輩経営者のアドバイスをきっかけに始めたのですが、彼らの真面目な仕事ぶりに助けられていますし、互いに良い関係を築けていると感じています。発信はSNS、特にXを活用しています。Xはニッチな世界の興味ある人たちを繋げる強さがあり、実際に現社員の一人はXを通じて出会い、そして採用に至っています。

■御社は環境保全とSDGsの取り組みを強められています。詳しくお聞かせください。

 今は特にインドネシアでの森林保全活動に注力しています。SDGsの行動宣言書も作成し、環境に配慮した容器の使用や、持続可能な事業モデルの構築に取り組んでいます。また、インドネシアで第一号の養殖会社を立ち上げました。天然資源の枯渇を防ぐため、養殖に力を入れていく予定です。これは環境保全と事業の持続可能性の両立を目指す取り組みの一環です。頂くばかりでは駄目です。お返しをしなければ信頼関係は成り立ちません。

■豊後高田で事業を続ける理由と、地域の今後についてどのようにお考えですか?

 豊後高田の生活がとても快適で、純粋にこの地を離れたくありません。インターネットの発達により、ここにいながら全国、そして世界と取引ができるようになったのも大きいですね。人口減少などの課題はありますが、この地域の魅力は何も変わりません。私ができることは、この素晴らしい環境を維持しながら、地域に貢献し続けることだと考えています。

《会社概要》
■所 在  地 豊後高田市新栄151-1
■電話番号 0978-23-1755
■創  業 2005年1月4日(創立19年)
■社 員  数 社員3人 パート2人 バイト14人
■業務内容 昆虫輸入販売業

《経営理念》
真面目 誠実 信頼
信じられる者と書いて儲け
世界中から信用を集める

 

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