輸入車販売・整備で地域に根差す スカイピット・亀井社長が語る成長と挑戦

大分市に拠点を置く自動車販売・整備業のスカイピット。二代目社長である亀井祐希氏は、建設業を営む祖父や、スカイピットの創業者である父の背中を見て育ち、「いつかは社長に」という漠然とした思いを抱いていました。大学で建築を学んだ後、縁あって関西のBMW・MINIの正規ディーラーへ入社。そこで営業の基礎を学び、店長職も経験する中で、成長への強い意欲と過酷な労働環境の間で葛藤した過去を明かしました。体調を崩し一時帰郷するも、周囲との対話を通じて完璧主義から人に任せることへの意識改革を経験。輸入車に特化することで他社との差別化を図り、現在の事業の礎を築きました。
スカイピットの強みは、販売と整備を自社で一貫して行える点です。輸入車業界では外注が多い中、顧客への迅速な対応を可能にしています。老朽化した工場の建て替えも計画しており、最新設備の導入と人員増強を図ることで、指定工場の取得も視野に入れています。亀井社長は「自動車業界は今後ますます人員不足になるだろう。今のうちにしっかりと基盤を固めたい」と将来を見据えています。
近年、特に力を入れているのがSNSを活用した情報発信です。インスタグラムで手応えを感じた後、TikTokにも挑戦。意外にも幅広い年齢層からの反響があり、SNSを通じて県外からの顧客も獲得するなど、その効果を実感しています。「SNSには大きな可能性がある」と亀井社長は語ります。
今後のビジョンとして、同業他社のM&Aで成長した企業を目標に掲げ、まずは売上10億円の壁を突破したいという強い思いを持っています。長らく課題だった人員不足も解消に向かい、今後は既存社員の育成を通じて更なる事業拡大を目指しています。「人を育てて一人前にすることが重要」と人材育成への意欲を示しました。

地域との関わりにおいては、母校の中学校からの職場体験の申し出を、当時は受け入れられなかったことに心残りを感じています。工場が地域の中学生にとって身近な存在であることを認識しており、「今後は積極的に地域貢献活動にも取り組み、次世代育成にも貢献していきたい」という強い思いを抱いています。
「ぜひ弊社のSNSを見ていただきたい。大分ではまだSNSを積極的に活用している企業が少ないからこそ、情報発信を通じて新たな顧客との接点を創出し、弊社の魅力を広く伝えていきたいと考えています。」と亀井社長は力強く語りかけました。
最も印象的な言葉として、亀井社長は自身の営業スタイルについて次のように語りました。「私は、車を買ってくださいと強く促すことに抵抗があります。『買うまで帰しません』といったスタイルの営業も存在し、私もそうした教育を受けた経験がありますが、当時からその営業スタイルに違和感を感じていました。車の良さや魅力を丁寧に伝え、お客様の立場に立って『これがお客様にとって本当に良い車ですね』と共感することを大切にしています。お客様が『これにします』となっていただけるように努めています。『買ってください』とは決して言いません。お客様が本当に買いたいと思った時に、購入していただければと思っています。」
スカイピットは、大分の地で着実に成長を続ける自動車販売・整備企業として、SNSという新たなツールを活用しながら、地域社会との連携を深め、顧客一人ひとりに寄り添う真摯な姿勢で、更なる発展を目指しています。

《会社概要》
■所 在 地 ・本社工場 大分市鴛野798-1
・中古車センター 大分市大字市312
■電話番号 097-542-2000
■設 立 1989年
■業務内容 自動車販売、車検、修理、板金、塗装、レンタカー
■U R L https://skypit1989.com/
Instagram skypit1989
TikTok @skypit_1989