活動報告
ACTIVITY-REPORT

中津支部
広報委員会
会員訪問 (株)全日警中津 代表取締役 吉田大介氏(中津支部会員)

■まず、社長に就任された経緯を教えてください。

 10年前、38歳の時に社長に就任しました。親から子への事業承継では、任せる側譲る側がとにかく我慢する事がコツではないかと思います。小さな会社ですので、入社してから未だにトップセールスを務めていますが、今後は人材育成制度の充実やDX化による待遇改善とサービスの質の向上、社会貢献活動等にエネルギー配分を考えながら進化していく必要性に駆られています。

■現在の事業内容について詳しく聞かせてください。

 警備業でスタートした当社は、人的警備から機械化への大きな時代の転換期を経て、機械設備と人的サービスを合わせた商品・サービスの提供が主な事業内容となっております。具体的には機械警備業務、いわゆるセコムさんやALSOKさんと同業ですね。それから防犯設備、防犯カメラ等の設計・設置・保守。そして、消防用設備の設置・保守点検。この3つが主な商品ラインナップです。お客様の事務所やご自宅に設置した機械設備を24時間365日監視し、異常時・故障時にはすぐに駆けつける人的サービスを提供させて頂いております。

■採用についてはいかがですか。

 おかげさまで退職者がほとんどない為、新規事業の為の採用以外は、今は充足しています。その反面、良くも悪くも社内での化学反応が起こりづらい組織でもありますので、今後は、新卒採用にトライしていきたいと考えています。それに向けて、教育システムの充実と評価制度のリニューアルに取り組んでいるところです。

■営業エリアを限定されているそうですね。

 弊社は警備業務がスタートの会社ですので、警備業法では、出動拠点から警備先まで25分以内で到着する必要があります。したがって、他の業務も重層的に提供しているのが現状です。目に見える商品ではないので、他社との差別化がしづらく、見ず知らずの土地で当社の価値が伝わりづらい商品です。地域の衰退、人口減少と共に衰退していくのは理解しています(笑)。今まで接近戦を得意としていましたが、将来は遠方作戦が実行できる商品・サービスを充実させていかないといけませんね。

■警備業界の今後のトレンドをどのように見ていますか?

 私見にはなりますが、特に防犯カメラの市場に特化してお話ししますと、北京オリンピック以降、中国メーカーの台頭によりメーカー同士の競争が激化し、技術・性能・価格すべてがものすごいスピードで進化し続けています。残念ながら日本のメーカーさんがシェア争いから脱落していっている状況です。お客様目線で言うと、性能の良いカメラが安価で購入しやすくなっています。カメラにはAIも搭載されて、防犯という切り口以外でも、人の目の代わりに役立つ分野が増えていくことが予想できます。その様な新しい技術をいち早く取り入れ、具体的にお客様のお役に立てる提案をさせて頂く事が、弊社の使命でもあると考えています。

《会社概要》

■所 在  地 大分県中津市永添416-11
■創  業 1976年10月 6日(創立49年)
■社 員  数 役員1名 社員9名
■業務内容 ①企業警備・個人宅警備業務の請負
②防犯設備(カメラ・出入管理システム等)の設計・販売・施工
③消防用設備の設置工事・保守点検
④防犯・防災機器の販売(AED等)
⑤前各号に付帯関連する一切の業務

《経営理念》
優れた機会の創造による「生き抜く力」と「生かされている感謝」が漲る社会の実現

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