契約前に情報を入手する
7月24日(木)佐伯東地区公民館で県南支部7月例会を開催しました。
鳥越徹氏(弁護士法人鳥越法律事務所)が「お金の貸し借りに係る法律を学ぼう!~債権回収の法律について事例を交えながら学ぶ~」をテーマに報告しました。
債権回収の出発点は「信用調査」であり、夜逃げや倒産されてからでは手遅れになるとのことでした。信用情報の入手方法、契約時のリスク回避策、弁護士や裁判所に頼らない実践的な回収手法、預金調査の現実など、多面的に学ぶことができました。契約段階での見極めや担保の取得、万一に備えた条項の整備など、実務に直結する内容でした。債権回収はトラブル後の対応では遅く、契約前からの信用調査やリスク管理が重要であると学びました。取引相手の実態を把握し、契約内容に解除条項や担保設定を盛り込むことで、自社の損害を最小限に抑えることができるという視点は、今後の取引に大いに役立ちます。
事例が非常に具体的で、講師の実体験に基づく説明だったため、法律に疎い立場でも理解しやすい内容でした。特に「契約前にどれだけ情報を得られるかが勝負」との言葉は印象的で、実務に活かせるヒントが満載でした。