■まず、社会福祉法人みのり会についてご紹介ください。
みのり会は昭和63年に開設した社会福祉法人です。当時、高齢者施設といえば田舎の辺鄙な所にあって誰も行かない、そんなイメージがありましたが、それが嫌で、初代理事長が「地域に開かれた施設」を目指し、人が自由に出入りできる施設を開設しました。現在は特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービス、訪問介護、グループホーム、居宅介護など、地域の方が困った時にすぐ受けられる体制を整えています。
20年以上、地域の小学校で福祉教育も続けていて、地域に「みのり会があって良かった」と思ってもらえる法人を目指しています。
■井上さんが介護の仕事を志されたきっかけを教えてください。
もともと運送会社の営業職をしていましたが、長男だったので帰郷を考えていた時、初代理事長から声をかけていただいたんです。正直、介護について何も知りませんでした。でも、仕事が好きで、人も好きだったので。
入職後は行政の方々や社協、近隣施設の施設長が本当に優しく教えてくれました。「井上さん、これに行ったらいいよ」と色々な研修や役職を勧めてくれて。この地域は頑張っている人を応援してくれる地域なんです。
■施設長として、変えたいこと、守りたいことは何ですか。
変えたいのは、成功体験に安住せず、時代に合わせて挑戦する体質です。最近、医療機関から終末期の方の受け入れが増えていますが、職員が自ら「受けます」と言ってくれるようになりました。
守りたいのは、利用者お一人お一人の価値観を尊重する姿勢です。私たちにとってではなく、利用者さんにとって居心地が良い空間を作る。人生の主役はご本人で、私たちはサポート役です。
■人材育成についてはいかがですか。
おかげさまで離職率がほぼゼロなんです。おかげで知見が毎年蓄積されていくので、マネジメントが得意な人、現場が得意な人、それぞれの強みを活かせる配置をしている最中です。また、フィリピンの技能実習生も活躍しています。多様な人材が笑顔で働ける環境を作りたいですね。
■同友会に入られての感想をお聞かせください。
はっきり言って、同友会がなかったら確実に潰れていました。現場は得意でも経営は分からないことだらけで。支部例会や成文化セミナーで学び、気軽に相談できる仲間ができたことが何より大きいですね。
■最後に、これからの展望を教えてください。
職員には常に夢を語るようにしています。利用者さんも職員も笑顔でいられる、そんな施設でありたい。職員が様々な経験を積み、成長することで、利用者さんに本当に寄り添えるようになる。笑顔があふれる空間を作れたら、必ず生き残れると信じています。
厳しい話は誰でもできます。でも経営者は、職員がちょっと笑える、ニコッとする夢を語ることが仕事だと思っています。これからも積極的に例会に参加して、学びの場として、そしてニコッと夢を語る場として活用していきたいですね。
《会社概要》
■所 在 地 福岡県築上郡上毛町大字安雲585-4
■理 事 長 尻無濱 公人
■創 業 昭和63年3月31日
■社 員 数 94名 (社員68名、パート26名)
■事 業 内 容 高齢者福祉
