「縁」で繋がる葬儀社の想い
■佛信堂の創業の経緯についてお聞かせください。
両親が経営していた車の塗装・修理会社が時代の変化で厳しくなり、新事業として始めたのが葬儀業、今の佛信堂です。創業当時は豊前の葬儀社に業務を教えていただいたり、卸業者を紹介していただいたり。全て人の縁によってできあがった会社なんです。
■南さんが佛信堂に入られた経緯を教えてください。
広島の大学・専門学校を経て、福岡でモデルルームデザインを手掛けていました。結婚を機に広島へ移りましたが、難病にかかり実家で療養することに。田舎の空気と祖母の料理で見事完治したんです。これは佛信堂が導いてくれたことなんだと感じ、仕事を手伝おうと決意しました。でも最初はお客様一人一人に合わせること、そして社員との関係を築くことに必死でしたね。
■佛信堂さんが大切にされていることは何ですか。
うちは1日1葬なんです。敷地全体を一つのご家族のために提供しています。最初はこの方針に「もったいない」とも感じたのですが、社員が全力を捧げる姿勢を見て、この方針に共感しました。
葬儀は通夜と葬儀で終わりじゃない。ご遺族が様々な思いをめぐらせる。それを祭場という箱ではなく、珈琲を片手に外の景色を見ながら「おじいちゃんってこういう人だったね」と家族で振り返れる。そんな「のびしろのある場所」を提供するのが佛信堂の役割です。
■葬儀業という仕事への想いをお聞かせください。
この仕事は本当に「重い」んです。どれだけ良い送りができるか、一件一件真剣に対応する。小さなお葬儀でも大きなお葬儀でも全力です。それはご利用されている方にも伝わり、次のお客様に繋がっていく。これも『縁』なんですよね。
また『謙虚』という言葉を忘れないようにしています。私たちは黒子です。主役は亡くなった方、そしてご家族ですからね。
この仕事をしていて、人生の終わりには「やっていて良かった」ときっと思える。人生の終わりに満足できる。そう思ってこの仕事に携わっています。
■社員教育で大切にされていることは。
何気ない日常会話の中で、当社の考え方を伝えています。上から「こうあるべき」と言うのではなく、冗談も交えながら自然に。そして「感謝の気持ち」を忘れないことを伝えています。
■同友会に参加されて変わったことはありますか。
母の勧めで参加し始めて5〜6年になります。最初は自分を出せませんでしたが、同じ悩みを持つ経営者との出会いで仕事に自信がつきました。佛信堂の将来を考えられるようになり、自分の思いも言えるようになりました。
■最後に、経営者の皆様へメッセージをお願いします。
プライドを捨てて、かっこつけずに、弱い所を出していきましょう。本音で話していく。鎧や取り繕ったものは思っている以上に脆いものです。経営者にも、お客様にも、従業員にも、弱い所を出していったら、かえって人から好かれるんじゃないでしょうか。
《会社概要》
■所 在 地 豊後高田市水崎1261-1
■創 業 平成9年7月10日
■社 員 数 役員4人 社員6人(うちパート3人)
■業務内容 葬祭業
《経営理念》
感謝の気持ちで何事も。
